音の葉おれんじ

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zoom RSS 月影の鎖 狂爛モラトリアム Vita版 プレイ感想 その1

<<   作成日時 : 2017/04/28 12:33   >>

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PSP版未プレイなので、移植されるの楽しみにしてました!

(全員の感想まとめて記事にしたら、とてつもない長さになってしまったので、既存攻略キャラとFD&移植追加キャラ組にわけます。)

いやあ…相変わらずめぐみさんは全力で頑なに根暗で生きるの下手くそだし、島は閉鎖的で鬱屈が溜まる環境だし、住民は度し難いほどに愚かで。

陰鬱な仄暗さと日本語や文化・風土の美しさを存分に堪能できる素敵な月影の世界観に再びどっぷり浸らせていただきました!

IF設定も多くて、頭を切り替えるのに戸惑ったりしたんですが…状況が変わるだけで、こうも多彩に登場人物たちの在り方が変化していくのかと正直ちょっと驚きました。

まあ…島民といい紅華楼の住人といい、ちょっとしたことによる掌返しが(良くも悪くも)あからさますぎて、シナリオ的にも人情的にもやや都合よすぎると感じることもあったんですが。誰も彼もが生活に余裕がないあの鬱屈した環境では、いつどんなふうに爆発してもおかしくないしなあ…

以下、キャラごとのプレイ感想です

神楽坂 響

月影の最愛キャラ。苛烈で儚い彼の生き様というか在り方がたまらなく苦しくて大好きです。

〜GOODアフター〜

本編シナリオが本当に大好きでして。贖罪に身を捧げて独りで朽ちるつもりだった神楽坂さんの生き方は、もうそれだけで物語として完成しきってたんですが。めぐみちゃんの想いに応えた彼が、人生最後の時に色を添える花のように彼女を傍におくあの結末が哀しいけれどとても美しいなと思ってました。

余命わずかだから養生してほしいのに、最後まで命を燃やし尽くす勢いでバリバリ働く神楽坂さん見ててしんどい。

…なので、別離までの限られた時間をとても大切にすごしている穏やかな二人を見られて、思いの外ほっこりと幸せな気分になれました。終わりの時を思うと相変わらず切ないんですけどね。

でもこれ、冊子で子供生まれた後もしばらくご存命だった事実を知らなければ、もっと辛かったかもしれない…

〜アナザー〜

英雄にならなかった場合の彼との物語、ほのぼの、時々色っぽい感じでサクっと楽しませてもらいました。

島の問題が浮上してないせいで、突然の出会いシチュエーションから始まる掌編ってかんじのシナリオでしたが、こういうのも有りかなと。

彼にかかるとめぐみちゃんの底なしのネガティブさも、思春期の女の子がちょっと自己愛拗らせちゃってる程度で解決しちゃうから素晴らしいですよね!!

でも、自分が愛されてる自信がない女の子への激励がキスってどういうことだ…イケメンにしか許されない所業だよ!!と、一人で憤慨してました(笑)めぐみちゃんが彼の為に紅を引いた事による振る舞いなあたり、手馴れすぎててこわいずるい!

一年後の再会を提案したのは、歳若いめぐみちゃんとなし崩しで恋愛関係になることを憂慮し、冷静に考える時間を与えてなお自分を選ぶのか判断を委ねた…って解釈でいいのかな。

なんかもう…さすがですよ神楽坂さん。過去の経験に基づいた大人な余裕と配慮が腹立つくらい格好いい。

しかし…徹頭徹尾その掌の上で転がされてる感じはあれど、意外とめぐみちゃんにはチョロ甘い気もしますよねこの人。

行きずりの亡霊みたいな不審者をあっさり信用して、嬉々として妹にあてがおうとするお兄ちゃんがだいぶヤバい気がしました。審美眼は確かだけど切羽詰りすぎだ。もう、大井川護さんの生き方ほんと辛いしんどい。

〜花柳街アナザー〜

とてつもなく絶賛しといてなんですが…実はわたし、本編では彼が何故めぐみさんを選んだのかイマイチわからないままだったんですよ。

若い娘さんにああも健気につくされて情を寄せられたら、そりゃ悪い気はしないだろうけど…それであの難攻不落な39歳英雄を陥落するとか、めぐみさんさすが魔性のヒロイン!くらいの感覚というか…(こら)

でもこの花柳街ルートでは神楽坂さんの視点も入っていたので「妹の面影が重なり、不安定すぎるめぐみさんの世話をしているうちに情がうつって絆された」というわりとわかりやすい構図になってるなと思いました。

そんな身も蓋もない感想はさておき。神楽坂さんほんと好き…!!と改めてしみじみと噛み締める展開でした。

普通なら、あんなヤバいヤンデレ少女に懐かれたら死ぬほど扱いに困るというか、巻き込まれてメンタル崩壊一択だとおもうのに…さして動じずひたすら冷静に対処できるのマジですごい。しかも、限りなくベストに近いカウンセリングっぷり。

純愛はびっくりするくらい明るい話に変わって、活き活きと夢に向かって努力するめぐみちゃんが可愛かったです。まだ恋愛には発展してないけど、限りなくそれに近いというか…神楽坂さんが彼女の好意を受け入れる体勢に入っているってだけでもうニヤニヤする!

歳の差師弟関係にそこはかとない浪漫を感じました。あと、本編ほど体を酷使してない印象なので、もしかしたらもうちょっと長生きしてくれるのでは…なんて希望も抱いてしまったり。

依存では、そんな彼ですら闇に引きずり込み自分色に染めてしまうめぐみさんの恐ろしさを存分に堪能しました。もはや完全にただのヤンデレ悪女でしかない彼女の言動に背筋が冷えたわ…この度し難いほどの闇スペックの高さなんなのか(好き)

堕ちきってはいないけれど、その寸前らしき神楽坂さんの独白がめちゃくちゃ艶っぽくてドキドキしました!自分から相手に何かを求めることはない人だと思ってるので、反動で余計ときめくー!

こちらでは本名を名乗ろうとせず、神楽坂響のままなのも地味に心が抉られます…

望月 理也

〜GOODアフター〜

すみません。教師をめざして島外に出ていた…という本編設定を一瞬忘れてしまっていて「ん?どういう状況だったっけ」ってなりました。望月くんは、心中エンドが印象深すぎた…

好きな人に健気に尽くすめぐみちゃんはとてもいじらしく、望月君もあいかわらず融通きかない真面目なとこが可愛くて格好いいなー、とほのぼのと見守ってたんですが。夜の港のお散歩シーンで爆弾が投下されました。

ぎゃああ、理也さんご乱心ー!!

あー!だから若いのに自制しすぎはよくないってあれほどー!!…と、こっちまで動揺してわけのわからないツッコミいれかけたんですが…よかった冗談だった。いろんな意味ですごいドキドキしましたよ…←馬鹿 

本編では鋼の意思だった彼がようやく自戒を解いて素直になろうとしてて「やっとかー!」状態だったんですが。そうかー望月君的には、やっぱりあの据え膳シチュエーション相当心臓に負荷がかかってたのかー、と大変ニヤニヤさせてもらいました。

意趣返ししたつもりがおあずけ食らってるめぐみさんの可愛らしさが凶悪すぎて、自分の首しめてる望月君の青臭さがとても微笑ましかったです。

いやー、青春っていいなあ。というか、色々と可愛すぎるのでもういいからさっさと祝言あげてください(笑)

〜アナザー〜

転落するかのようにダイジェストで悪い方向に話が進んでいったのですが…尺が短いからやたら忙しないなと思う反面、本編で彼が抱えている悩みは理解していたので、「なるほどこうくるか…」と思わず唸る展開になっていました。

望月君はほんっとに年齢不相応に出来すぎたいい男なんですが。そうあろうと無理して抑圧して背伸びしてる部分もあり。めぐみさんとの関わり方によっては、負の部分が触発しあって押さえつけているものが呼び水のように溢れて広がっちゃうという…

私、あのいつもの清廉潔白で優しい望月君がとても好きなんですが。それゆえに箍が外れて道を踏み外した時のギャップが素晴らしいのもまた事実!!(最低か)

なので、結末の背徳感やもの悲しさが半端なかったです。「元からこういう人間だった」と吐露する時の、声優さんのどす黒さを滲ませた演技も最高でした。鬼灯の使い方も艶めいていて残酷で素敵。

〜花柳街アナザー〜

やばさの極みでした。


相変わらず小道具の使い方がいい感じだったんですが。依存エンドとか、マッチ箱がずーっと鳴ってた印象でした。カシャカシャカシャカシャカシ…(やめてもう許して)

彼は言わずもがな紅華楼3大モテ男の筆頭なので、てっきりまた嫉妬にかられた女性陣からつるし上げになる話だと思ってたんですが。まさかの、望月君本人からのメンタル八つ裂きな仕打ちがきて震えました。

大人げなさ炸裂のブリザード対応でどうしたの状態。ここに来てまた彼の新たな一面が拝めるとは!とびっくりしました。

月影は本当に世界観も設定もしっかり練りこまれているので、けしてキャラ崩壊とか改変ではないあたりに絶賛拍手を送りたいです。

めぐみちゃんは純粋な好意で、望月くんはさりげない悪意で。互いの弱い部分をマウントしながら容赦なくグッサグサ抉りあう様に思わず「うわあ…えっぐ…」と絶句して頭を抱えたくなりました。

純愛の方は…元から似たようなコンプレックス抱いてるだけでお互い良い子なので、腹割って話し合えば即わかりあえる程度のお話で済んであっさりしたものだったんですが。

依存エンドが、月影の鎖の本領を遺憾なく発揮していてどうしようかと思いました。何 を どうしたら ここまで話を拗らせられる…?あまりの報われなさに呆然となるくらい負の感情にがんじがらめになってて本当にすごかったです。

深みに嵌まってしまった二人の情の交し方が、吐き気を催すほど気持ち悪くて狂おしく。痛々しくて美しくて最高でした。望月くん普段が真っ当すぎるだけに、堕ちてしまった時のどうしようもなさがとてつもなく胸にくる…そして追い詰められて開眼しためぐみさんの自虐と嗜虐の手段を選ばなさときたら…


猪口 渉
〜GOODアフター〜

猪口さんは、望月君とか神楽坂さんとはまた違った種類の有能さとまっすぐな正義感を持ってて、あの上品さが魅力のキャラだと思うのですが。そんな彼のすばらしさが存分に堪能できてとても満足でした!

市長補佐として頑張る猪口さんめちゃくちゃスマート有能な紳士で格好いいし、酔っ払ったときの可愛さと色っぽさとか…全てのやりとりがひたすら甘くてくすぐったかったです。

二人の間に漂う幸せの空気感にあてられて撃沈しました。末永く幸せであれ…ほんと島民のみなさん暴れたりせず永遠におとなしくしておいて…と願わずにいられません。

月影の攻略対象って、みんなして気品と艶があっていい男ぞろいですよね…時代的なものもあるんでしょうが、何もかもが様になっていて格好いい。

〜アナザー〜

神楽坂さんと同じく多少の陰はちらつくものの、とても穏やかな恋愛掌編になってました。

あやかしだと思っていた少女に一目惚れしてた猪口さんとか、いずれ本土に戻る彼を待とうとするめぐみちゃんとか…なんかこう、時代特有の奥ゆかしい浪漫があっていいですよね。

ちょっと不穏というか、猪口さん自身の問題が解決されないまま終わってしまったんですけど…あくまでIFの世界観で本編とは違うふれあいを楽しむためのものなら、これはこれでありですね。

〜花柳街アナザー〜

冒頭でいきなり「あ、あの猪口さんが手馴れた様子で芸妓さん侍らして遊んでる…!?」と、ちょっとばかり衝撃をうけました。

まあ、本編で彼の優しさと真っ直ぐさを散々見てきたので「ははーん。さては島の政策に抗えなかった罪悪感にかられて、焼け石に水と知りつつ紅華街にお金を巻いてちょっとでも経済の活性化に協力してるんだ!」くらいの予想をたててました。

だって猪口さんだし!!という絶対の信頼があったわけですが…思ったより闇が深くてヤバかった。新生・ダークサイドに目覚めた猪口さん色々と極まっててヤバい。

月影の良心とか光とか言われていたあの猪口さんが、虚無の化身か何かかと思うくらい追い詰められてズタボロになってる…(衝撃)

むしろ彼が抱えている悩みを思えば、何故ああも真っ直ぐ磨耗せずにいられるのか不思議なくらいだったので、これもまたIFな世界としては多いに有り得る事なんだなあと納得はできたんですが。

全体的に重くるしいというか…島の皆様が久々にそのクズっぷりを披露してくれるせいでめちゃくちゃしんどかったです。酔った彼に押し倒される場面とか、風鈴を使っての演出や起請彫りの話…どれもこのルートの世界観ならではの鬱々とした美しさには息をのんだんですが。

こんなの、どうやっても幸せになんてなれっこないな…と痛感してしまうくらい、骨の髄からバッドエンド設定!!純愛エンドとか無理やりというか完全におまけですよね…これ絶対依存エンドに全力注ぐために作ったシナリオだよ…

彼の夢の話とかあの心中方法を考えたライターさん、いろいろ大丈夫ですか?リアルに精神状態が心配になりました。だいぶ狂ってらっしゃる…(褒めてます)

やりようによっては、ただ凄惨で醜い背徳的なだけの行為を、こうも哀しく美しく艶やかに表現できるのはすごいと思うのですが。望月さんと同じく、やはり彼には光サイドで生きていて欲しいなと思いました。


榛名 望

〜GOODアフター〜

えーっと…幸せそうでよかったとは思うんですが…彼の持ち味はやはり「欲しいものを眺めるだけで満足し、ときに苛立ち傷つけもするけどやっぱり悪人になりきれず優しい」という、メンタル複雑骨折したかのような性格であり、それは渇望と飢餓の状態で本領発揮されると思うのです。

満たされてしまってるせいで、毒が抜けすぎて個人的にはただ面倒くさいだけの惚気合戦になってたー!!(謝れ)

〜アナザー〜

あっ…すみません。前言撤回するんでもうちょっとお手柔らかに…CERO的にギリッギリですよ榛名さん。

いやー、双方いい感じにネジがぶっ飛んでてヒエっ!?てなりました(笑)

お互いに似た物同士ゆえに、欲しいものが余すことなく与えあえる。爛れていようが健全でなかろうが、当人達が満たされるならそれでいいんだろうなあ…。あまりに完成されすぎた二人だけの世界。

〜花柳街アナザー〜

他キャラが状況に左右されまくって鬱屈した精神状況からスタートするなか、彼だけわりかし通常営業でした。すごーい…安心感半端なーい!!

…なんて軽口はさておき。榛名君のずる賢さと卑屈さと優しさが存分に詰まっていて、ほんとうに予想外に癒されました。榛名くんといえば、あのお洒落な洋装がトレードマークだったんですが。意外と和服も似合いますね。

この子そんなお金持ちだったっけ??と疑問だったんですが。今回の彼は濡れ衣きせられて手切れ金もらって逃亡中だと知り納得。

他ルートがあまりにもキッツくてわりと息が詰まる思いだったので、めぐみさんを上手に甘やかして囲い込む彼の言動はあたかも一服の清涼剤のようでしたよ。ええ、だいぶ感覚麻痺してる自覚はあるのでつっこまないで下さい。

あの独特の言動で芸妓さん達ですら振るいにかけて追い払うくせに、相手にしてもらえないのがちょっと寂しい榛名くん、あいかわらず面倒くさい!でも彼のそういう捻くれた部分はけっこう好きです。

他キャラと違って紅華楼女性陣に人気がない彼(ごめん)なので、めぐみちゃんへの風当たりはちょっと柔らかかなー…なんて思ってたんですが、さすが月影。まさかの飯炊きからの花魁ジョブチェンジで容赦なくめぐみちゃんとプレイヤーの精神を追い詰めてくれました。

実は榛名くんが遠まわしに仕組んだ罠なあたり、神楽坂さんほどではないけど彼も頭がまわるなあ…と感心しました。置かれてる状況があまりに悪すぎるせいで責める気は全く起こらなかったよ…もうなんでもいいから助けてあげて…みたいな。

お金持ってるし他キャラほどしがらみを抱えてないこの状況下の榛名君は、白馬の王子様みたいなポジションになりえるんだと新発見しました!!

いや、元から精神構造がねじくれてるだけで、スペック高いイケメンなのは間違いないんですが。なんせねじくれてるから…本編では一応敵サイドの人だったし。

純愛で、ギリギリで最悪の事態が回避できためぐみちゃんにはホッとしたんですが。これ、置かれてる状況としてはあまり幸せとは言いがたいですよね。

依存エンド…うん。練り香水といい剃刀といい、心中モノとしてはこれ以上なく模範解答な使い方だったのではないかと。儚く虚しく残酷でとても美しい。ただ…やっぱり死ぬのも痛いのも嫌だなあ。普通に幸せになってほしい。




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