蛇香のライラ 第一夜 ヨーロピアン・ナイト プレイ感想

三角関係PC乙女ゲームをプレイしました。


アラビアンとか中華っぽい舞台の物語大好きなのですが、好みが分かれるのか乙女ゲームだとあまり見かけないので嬉しい!

あまり生々しい表現はないものの、官能的かつインモラル感でガンガン攻めてくるので全年齢(15推)くらいの内容だと思います。

一作目はタイトルどおり西洋系の王子様二名が攻略対象。東洋と西洋の文化が入り混じった異国情緒あふれる世界観がとてもいい感じでワクワクします。

主題歌OPはいとうさん、EDは島みやさんという豪華な布陣。イチカラム作品でおなじみのユウヤさんのイラスト相変わらず濃いけど綺麗だし、UIデザインやBGMも凝っていて妖しげかつお洒落でした。

システムはスキップや選択肢ジャンプ有りで、特に不足なし。ボリュームは短め。一気にプレイできる人ならたぶん一日で終わっちゃいます。

でも、恋愛に特化したシナリオで手堅くコンパクトにまとまってるうえ、世界観も魅力的なので満足度は高めでした。最近、乙女ゲームでシナリオが長い作品は中だるみしちゃう事が多かったので、個人的にはすごく遊びやすかった!

ハッピーエンドはびっくりするほど王道な乙女ゲームなのに、三角関係ルートはいわずもがな、途中経過やバッドエンドでは愛欲に溺れる妖しい雰囲気が堪能できました。

乙女ゲームでエロ要素が絡むと、どうにも話やキャラの言動が強引だったり適当すぎて「この展開必要あった?」みたいな微妙な気持ちになりハマれないことが多いんですが…

この作品は「官能×三角関係」が主題で最初っから最後まで徹底してるし、突き抜けてる感じが新鮮で面白かったです。

しかしこれ、エロゲとかR系シチュCDに慣れてる人的だと、温かったりベタすぎて刺さらなかったりするのかな…他の方の感想をきいてみたいです。




~以下、ネタバレ含む感想~


シリーン:踊り子にして密偵。男たちを手玉にとって華麗に立ちまわる有能クール系のヒロイン。こういう攻めてる設定の主人公はわりかし珍しいのでワクワクしてたんですが…

魅了効果のあるタトゥー+自前の美貌でターゲットの男性を適当に誘惑し、最終的に何もさせないまま睡眠針ぶっさして転がしとくだけのお仕事をなさってるので経験も免疫もゼロ。

裏社会にも汚れ仕事にも慣れ切ってるのに、性根はとても清廉でやさしく恋愛にも不慣れ。

なんだ、意外と乙女ゲームの定番タイプのヒロインじゃないですかー…と思ったものの、やはり擦れて渇いている部分もあり、振り幅が大きい。純愛からドロドロまでこなせるシリーン恰好よくて可愛いです。

少し迫られるだけであっさり陥落しちゃうあたり都合よくてチョロいなーと感じる場面もあったんですが(ごめんなさい)

置かれた境遇ゆえに真っ当な愛情に飢えているのは理解できるし、普段冷静でキレる美人が、あっさり色恋に流されていくのぶっちゃけ見てて楽しい!(こら)

作品全体にねっとり淫靡な空気が漂ってるうえに、攻略対象二名の色気がダダ漏れでものすごいんで「いいぞ!むしろどんどんやっちゃって下さい!!」とノリノリになれました。


ヴィンス:冷酷で人でなしで女に興味がない難攻不落の皇子。シリーンの今回のターゲット。

あー…はいはい、その辺全部フリというか出オチで、実はチョロくていい人なんですよね、わかります知ってる!という雑すぎる決めつけ視点から攻略したのですが。

まあ、100%合ってました。

女性に人権与えない国の世継ぎで冷徹な人でなしだし、他国侵略して王族さらし首とかにしてるわりには超絶まともで善い人でした。(いい人の定義ー!)

いやでも、私欲のないストイックな為政者だし、一皮むければ意外と話のわかる人だし、本気になった後はひたすら情熱的だし甘かったです。

色仕掛けで籠絡する事から始まる関係なのでやってることは艶っぽいし爛れてるけど、どちらかというと純愛してました。二人とも性根が生真面目かつ不器用で微笑ましい。

ヴィンスが青臭くて詰めが甘いせいで、悪役キャラに足元を掬われて少々面倒な展開になっていくんですが…その辺りの失態と苦悩含めて、ヴィンスルートは短いながらも色んな要素が程よく詰め込まれてたと思います。

意外にも(?)グッドエンドは本当に王道な王位奪還&玉の輿物語なので、この手のキャラとストーリーが好みかどうかで評価は変わってきそうですが、私はこういうベタなの嫌いじゃないので楽しかったです。

テオドールのコッテコテな狡猾クズ具合がまた何ともいえず…性根が腐っててやることえげつないけど、それなりの理由はあるというナイス三流悪役ボスっぷり。

バッドエンドもだいぶ急ぎ足ながらもそれっぽいオチになってて、二人の壊れて歪んでしまった関係これはこれで美味しいなと思いました。わー。蜂蜜+女王様プレイ(ガチ)だー。



ロラン:箱入り王子ならぬ、監禁王子。奪われた妹姫を探している今回のシリーンの依頼主。

ヴィンスに滅ぼされた亡国の王子様で、それ以前は実姉である女王から人権はく奪された飼い殺し生活で侍女達にいいように玩具にされていたという、闇が深すぎる境遇の人。

純粋無垢で物を知らないわ、鳥かごに美少女ドール(大好きな妹のかわり)を入れて持ち歩いてるわ、自己評価底辺にめり込んでて、自分に出来るのは性的奉仕くらいだと思い込まされているわ…色々とヤバい。

正直真っ当な感情で「素敵…好き!!」とは絶対にならないタイプですが、あまりにも生い立ちが不遇すぎてもう何も言えない!純真さと妖艶さのバランスが危うすぎて目が離せない感じのキャラでした。

生まれたての雛みたいな王子様を放っておけず、同情して庇護欲わいてあれこれお世話したら、ヤンデレ予備軍かつエロポテンシャルが高い彼にアレコレされて大変なことに!!みたいな話になるかと思いきや…それなりの恋愛過程があって少々おどろきでした。

スイッチ入ったロラン様めちゃくちゃ色っぽいし、本来まともで優しい人で頭もいいので…優しくされて単純に依存執着するだけでなく、ちゃんとシリーンを口説こうとする健気で誠実なところ、わりと好きです。

なんだろう、この…胸糞悪い背景があってねっとり倒錯的なのに、意外とちゃんと乙女ゲームしてる感。

終盤、いきなり睡眠薬で昏倒させられ売り飛ばされるという急展開に「!?」ってなりましたが…

次回作への布石もあり、なにより急速に成長して真人間デビューしたロラン様は普通に恰好よかったのでこれはこれで有りかなと。

ハッピーエンドのヴィンス殿下、完全にあて馬いい人化してて気の毒…でも、なんかそのポジションめっちゃしっくり来る…(失礼)

バッドエンドは、男娼エンドとヤンデレ蝋人形エンドの二種類。どっちもいかにもあり得そうな結末なあたり、ロランはシリーン以上に振り幅がデカいなと思いました。



二重スパイルート:個別ルート攻略後こちらのルートが解放されます。でもこれもう、三角関係というかただの3Pルートですよね…そもそも依頼自体も誤解というかアレなのでスパイでもない。

人として尊敬でき、男性としても惹かれるのはヴィンス殿下だけど、縋ってくるロラン様の無垢で真摯な愛情も無視できない…みたいな、ターゲットと依頼主に挟まれてどっちも選べない状態に陥ったシリーン。

修羅場突入でハラハラしたし、ぶっちゃけ立場的にロラン様不利すぎない?間男みたいになって処刑されるのでは、と思ってたんですが…

箱入り監禁王子、エロ方面のポテンシャル高すぎて半端なく強かった。

やられキャラから一転。「三人で仲良くしよう。その方がシリーンかわいい顔するし」と水を得た魚のごとくエロマイスターみたいな提案をして、あっさり主導権握ったロラン様。

どちらも選べない後ろ暗さを快感にシフトしてノリノリで受容していくシリーン。

本当は独り占めしたいのに、二人のあまりのエロさにズルズルと引きづられていくヴィンス殿下。

絶妙に爛れてるけど平和な三角関係が完成して、めちゃくちゃハッピーエンドでした。

ロランルートでも思ってたんですが…なんかあの二人、腹黒ちゃっかりな弟に振り回される優しいお兄ちゃんみたいになってて、仲良しで微笑ましいですね。(感覚麻痺)

そして…悪役担当のテオとパメラの純度100%なサイコっぷりくっそシュールすぎて意味がわからなかったです。

サイコストーカー女をサイコストーカーする男。なにこのヤンデレ地獄絵図。ちょっとラブコメみたいになってるのなんでだ。

マジで二人とも頭おかしすぎて何いってんのか全く理解できないけど、頭おかしいって事だけはわかる(わからない)

サブキャラの恋愛見るの大好物なんですが、彼らの幸せは特に願いたくないな…まとめて投獄を命じたヴィンスの采配が的確に雑すぎて面白かったです。

っていうか、今回の事件の真相と顛末がこれって(笑)

こんなのに出し抜かれるとか、シリーンの養父である店主様実はめっちゃショボいのでは…それとも、何か思惑があったのか。

余談ですが、スタート画面のタイトルコールが三人ルートクリア後に「渇愛の生贄に壊れたのは、俺たちだったな…」に代わっててちょっとフフってなりました。こういう演出好き。


予想以上に楽しめたので、このまま二作目・三作目もプレイ予定です。次の王子様…片方完全に天然ギャグキャラじゃないです?大丈夫??


蛇香のライラ ~Allure of MUSK~ 第一夜 ヨーロピアン・ナイト
オトメイト
2018-12-21

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